おいしいおでんの作り方

おでんフアン


おでんは、日本料理のうち、煮物料理の一種。家庭料理では鍋料理にも分類されます。

  


名前の由来



室町時代に食べられた田楽が原型といわれています。


田楽には、具を串刺しにして焼いた「焼き田楽」や、具を茹でた煮込み田楽がありました。


その後、煮込み田楽が田楽の「でん」に接頭語「お」を付けた「おでん」と呼ばれるようになり、田楽といえば焼き田楽だけをさすようになりました。


味の歴史



江戸時代に濃口醤油が発明され、江戸では醤油味の濃い出汁で煮た「おでん」が作られるようになり、それが関西に伝わって「関東炊き」と呼ばれるようになりました。


関西のおでんは、薄口醤油を用いて昆布や鯨、牛すじなどで出汁をとった独自のものに変化し、「関東炊き」とは区別されています。


その後関東のおでんは廃れていきますが、関東大震災の時、関西から救援に来た人たちの炊き出しで「関東煮」が振る舞われたことから東京でもおでんが復活することになりました。


そのため現在でも、東京で老舗とされる店の多くが薄味で関西風の味付けが主流となっています。

おでんの屋台



おでんの屋台は、煮物としては珍しくファーストフード的な性格を持ち、特に冬の食物として好まれています。


かつては、屋台の「おでん屋」が夜になると町中に店を出して酔客の憩いの場となったり、駄菓子店や食堂などの店先におでんの大鍋を置き、七輪やストーブでぐつぐつと煮込んでいる素朴な風景も方々で見られました。


代わって近年では、冬季になるとコンビニエンスストアが電熱式のおでん鍋を置いておでんの煮売りをするようになっています。


これは一般にも好評で広く定着しており、冬のみならず、一年中おでんを用意しているコンビニが増えていますね。


国外のおでん事情



元来は日本でだけ食べられていましたが、併合時代に台湾や朝鮮半島などにも広まり、現地では今でも日本語の「おでん」の名称で親しまれています。

台湾語では「オレン」と発音し、現在でも台湾のコンビニエンスストアや屋台などで広く売られています。

韓国では練り物そのものを一般にオデンといい、醤油ベースの出汁で煮込んだり、辛子味噌で炒めたりしています。

上海の日系コンビニエンスストアなどでもおでんが売られていますが、串に刺し、使い捨てのコップに入れて売るという販売形態です。

タイの日系コンビニエンスストアでもほぼ日本と同じスタイルでおでんが多く売られているようです。
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